2006年05月31日

コメント返し 2006/05/31

コメント返し


>あと乳房の線は使われるのが想定外だったとして(本当は幾原監督ならばと期待していたのでは?)使わない部分までも細かく指定してかきあげるということにとても拘りを感じました。これはキャラデザのお仕事とは別にということになるのでしょうか?

遊鬱さん、コメントありがとうございます


あの当時、幾原さんがその処理をしていた事は知らなかったので、幾原さんに期待した・・ということは無かったですね(w

また、中抜きマスクの中を描いたり指示をした事ですが、原画マンとしては当たり前にやる性質のものなので、拘った・・というほどのものでは無いんですよ
原画マンならみんな、ああしているでしょうし


>今、いろんなアニメを見ているとむしろカッコイイ作画を描ける人の方が少ないように思うのですけれど、当時はともかく今も同じような想いなのでしょうか?その答えがふたご姫なのですか?


かっこいい作画を描く人が居なくなったのか?と聞かれると、相対的にそう見えるかもしれないなぁ・・と思います
何せ、もの凄くアニメの本数が増えていますから、一作品における上手い人の率はどんどん下がっていってしまっています

しかしそれは相対的にいなくなっているように見えるだけで、かっこいい作画が描ける人は沢山いると思います


また僕の場合、かっこいいアクションを期待されて参加した作品では、その後もその期待に答えられるよう、頑張って描いてきたつもりです

こういうのにもやはり「流行り、廃り」というものがあって、時流に取り残されないように、最先端を行っている人のものはなるべく自分も描けるように試したり・・という事もやっていますね

ただそれはあくまで「技術」に限った話で、「表現」ということとは別の次元のような気がします

ふたご姫ではあまり気負わず、必要なところに必要な分の表現をしていこう・・ぐらいの心構えで臨んでいます




ちょっと話が逸れるんですが

あんていなふあんていダイアリー
http://d.hatena.ne.jp/takeshito/20060508#p1

さんの方で、魔法バンクで、ファイン、レインのハッピーベルンを振る動きについて、「リリカルな動き」として注目してもらっていますね

「さすが、いいところに目をつけるなぁ(w」という感じです
実はあそこは僕も初めて見た時に「おっ!」と注目したところでした



あのカットの原画で、いちど沈んだ後に、あの体制からもう一度沈み込もうという発想は、10人の原画マンの中で9人まではそこに至らないと思います


実はあの動きを指示したのは、監督の河本さんなのだそうです

河本さんは絵が描ける人ではありません
コンテやキャラ発注の時には絵を描きますが、お世辞にも上手いとは・・(以下ry (w



しかし、絵の描けない演出には演出なりの動きの見方・・というか表現への発想やアプローチがあるものなんですね

聞くところによると、河本さんはオリンピックを見まくっていて、「どこかに使える動きのアイディアはないか・・」と探していたのだそうです(w



アニメーターの場合、慣れで動きを考えたり、尊敬する先輩の模倣をする事だけが目的になったり、リアルに考えすぎて「この原画の次にはこういう動きがくれば、より自然でリアルに見えるはずだ」とか、「技術」に拘って「表現」について考えが及ばないケースが多々あります


こういう時に、演出家の「表現」の目線で指示がくると、はっとさせられる時が、時々ありますね



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この記事へのコメント
対応ありがとうございます。さらに沈み込んでから伸び上がるという発想は盲点というか、過去にああいう表現を見たことがなかったので新鮮でした。

「技術」と「表現」の乖離は画面を見ていて時々感じるときがあります。今回の場合のように考え方一つで新しく効果的な表現が生まれるというのはとても面白いですね。アニメの表現はすでに出尽くしたものでなく、これからも生まれ続けられると感じさせられました。

ふたご姫Gyuではそのような何か新しい表現が生まれそうな雰囲気を感じされて期待をしています。

河本さんのオリンピックの話は後付けっぽい感じもしますが、それはそれで(笑)

リンクなんですがアドレスの最後がp2ではなくてp1の方にしていただけると該当部が読みやすくなると思います。
http://d.hatena.ne.jp/takeshito/20060508#p1
Posted by たけしと at 2006年05月31日 17:14
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